『ハンターベース復帰』(レプアイ014話)  見習いオペレータとして幼馴染のベールと共に出勤する予定のアイリスだったが、 突如、街に放たれたミサイルを迎撃するため、ハンターベースへ急行。 なんとか赤いハンターと連絡が取れ、ミサイル迎撃ミッションに成功したのであったが…、 ミサイルを迎撃して休む間もなく、ハンターベースに偽ハンターが現れ、 アイリスとベールを襲おうとしてきたが、駆けつけてきた赤いハンター、ゼロが一刀両断。 アイリスたちは助かったものの、ゼロはミサイル迎撃ミッションでのダメージが残っており、その場で倒れてしまった…。 「ミサイルのダメージが、今になって響いて…うっ!」  バタッ! 「ゼロッ!!」  ゼロの元に駆け寄るアイリス。  その後、救護班を呼び、手当てをしてもらう事によってゼロは一命を取り留めた。 アイリスとベールもほっと胸をなでおろす。  続いてハンターベースで正常に動けるレプリたちはベース内で被害にあった、 機能停止されたオペレータや麻痺している通信機器などの修復作業に各々分担して取り掛かった。  そして翌日の朝。 「朝になったティア〜!起きるティア〜!」  アラーム代わりにアイリスのスマホペットのティアが目覚ましのコールをする。 アイリスとベールは一時的に借りたハンターベース女子寮の寝室で目を覚ました。 「ふぁぁぁあ〜、いつの間にか眠ってしまってたわ…」 「あぁぁ〜ふぁぁぁ〜、私も…。昨日は大変だったね」 「でも無事にミサイルを迎撃できて、街の被害をあまり出さずに済んで、よかった。 ホントによかった…」 「アイリスが必死に頑張ったからだよ」 「うん。でも、私だけじゃミッションは成功出来なかった。ベールとティア、そして ゼロが力を貸してくれたから、無事に成功出来たのよ」 「そうだったね…。ホントに初日からこんな目に合うなんて、これから先、不安になりそう…。 あ、そうだ、あの赤いハンターさんはどうなったんだろう…?」 「ゼロ…。支度を終えたら様子を見に行ってみましょう」 「うん!」  昨晩は疲労の為か、オペレータアーマーの姿のままでベッドに倒れこんで眠ってしまっていたが、 今日は改めて正式にベースの皆に挨拶をする日。フレッシュな姿で気持ちを一新させたい。  今日の下着は新鮮な気分にするため、アイリスは純白のショーツを選んで穿いた。 ぴたっとヒップにひっつく感じで気が引き締まる。ショーツの外回りを指でなぞって食い込みを直す。 ブラも合わせて純白で、ホックを止めた後、発育中の乳房を寄せ上げて、動いてもズレずにフィットするように カップに包み入れた。下カップとストラップを数回揺らして乳房がカップからズレない事を確認して下着の着替えは完了。 下着を変えている間に脱ぎたてのアーマーを部屋のカプセルに入れてクイック洗浄・乾燥させ 、再びオペレータアーマーを装着した。  アイリスが支度を終えた頃にはベールも同じく下着とアーマーの支度を終えたようだ。  部屋を出て通路を通り、救護室へ向かうアイリスとベール。 途中、初めて見かけるハンターやオペレータたちと多くすれ違った。 昨日被害にあったオペレータたちの修復も順調のようであった。 「あ、あなたたちは…!」  アイリスとベールは通路でオペレータのエイリアとばったり鉢合わせた。2人の憧れの先輩である。 「エイリア先輩!あ、初めまして。私、アイリスです」 「同期のベールです」  いきなりのご対面に驚いたが、気を落ち着かせてお辞儀をする。 「昨日は初日から本当に大活躍だったわね。私の事も助けてくれて、なんとお礼を言っていいのやら…。 お蔭さまで街やベース内の被害も最小限で済んだわ。本当にありがとう。まったく、ベースの機能が 全部麻痺してしまうなんで前代未聞の事件ね」 「昨日は私もやみくもに突っ走って、パニックになりつつもなんとかしなきゃって…」  アイリスは昨日の様子を思い出して語り始め…、 「あ、そうだ、私たち救護室へゼロの様子を見に行く途中だったわ。話し込んじゃってすみません」 「あ、いえいえ、私は全然構わないわ。そうだ、2人ともまだベース内に来て間もないし、 私が救護室まで案内するわね」 「あ、ありがとうございます!!」 「ございます!!」  ぺこり。  そういうわけで、アイリスとベールはエイリアに救護室へ案内してもらうことになった。 道中、ベールは歩く度にエイリアの黒いスーツに密着した、やや大きめに発達したおしりがなまめかしく 左右交互に揺れ動く様子を眺めてセクシーに思い、目が釘付けになっていた。 「ここが救護室よ。では、私は次の業務があるのでここで失礼するわ」 「どうもありがとうございます」 「ありがとうございます」  2人がお礼を言うと、エイリアは別の場所へ去って行った。 「「失礼しまぁ〜す」」  救護室。何体か運び込まれたと思われるレプリロイドがカプセルに入っており、慌ただしく修理されていた。 「うーん、ゼロは…?」  あたりを見回すアイリス。 そこに、近くにいた救護班レプリが声をかけてきた。 「ハンターのゼロさんなら治療を終えて、次のミッションへ向かっていったわよ」 「あ、どうも。そうなんですか。ありがとうございます」  廊下に出てから、ベールがアイリスに言う。 「ゼロさん、いなかったね」 「うん…。改めてお礼を言いたかったんだけど、ミッションに向かったって事は 身体の傷は回復したのかな…」  まだ朝食を取っていない事に気づいた2人は朝礼の時間が迫っている事もあって 急いでベース内にある食堂へ向かった。  食堂。  基本、レプリはエナジードリンクでエネルギーを摂取するが、エナジーチェンジャーというパーツを装備すれば レプリも人間と同じ食事を摂取することが出来るようになる。  ハンターベースには人間の職員も多く勤務しているため、人間用のメニューも豊富にある。 ちなみに人間の食事は100年前より進化していて、どんな食べ物でも栄養バランスが自動的に整うように 調整して加工されているため、栄養バランスを考えずに好きなものだけ食べても無問題なのである。 大抵のメニューは自販機で購入する事で瞬時に作られる。  自販機のパネルをタッチするベール。 「私、チョコケーキとクリームパフェ」 「朝から甘いのばっかりね。私はエナジードリンクメロンソーダ味とポテトMサイズを」  ポチッ。  2人は自販機で購入した食事をテーブルへ持っていき、一緒に食べた。  ぱくぱくぱく…。  ちゅるるるぅー…。  2人が食事を終えた時には朝礼が始まる頃の時間になり、そのまま司令室へ移動した。 本日勤務するメンバーが集まり、シグナスより見習いオペレータの紹介の挨拶が行われた。 「先日より、研修で見習いオペレータとしてベースに入ってきたアイリスとベールだ。改めて一言ずつ自己紹介を頼む」 「アイリスです。オペレート業務は見習いの身で、まだ分からない事が多いですが、 皆さんと共に頑張ってゆきたいです。よろしくお願いします」 「ベールです。皆の足を引っ張らずについていくように頑張っていきたいです。よろしくお願いします」  見習いオペレータはアイリスとベールの他にも数名いるようだ。ハンターは男性型レプリが多いのに比べ、 オペレータは女性型レプリが多い。  耳にした噂によるとハンターとオペレータの間でレプリや人間のカップルが出来る事があるとかないとか。  まずはアイリスとベールにはオペレータ業務の流れや機器の操作方法についての説明が、 本日勤務している女性オペレータから行われた。  そして説明を受けているアイリスとベールの近くで、エイリアがハンターをナビゲートしている声が聞こえた。 『こちらゼロ。苦戦している』 「所属不明のイレギュラーが群がっているわね。ゼロのハイパーゼロブラスターが効かないのかしら」 『いや…、先日のミッションで俺のバスターの回路がイカれちまったらしい。ビームサーベルを出すために 最大までエネルギーチャージしながら敵の攻撃を避けているんだが、これじゃ倒すのに時間がかかりすぎる…』 「えっ?!バスターが?」 『…チッ、攻撃が激しくなってきやがった。ぐあああああああーっ!!』 「ゼローッ!!」 「!!!」  ただごとでない様子に司令室にいる皆がエイリアがオペレートしているモニターに目を向けた。 そこにはバスターが撃てずに、敵の猛攻撃を食らっているゼロの姿が。 --- こんばんは〜。ロクプラに続いてレプアイも今回から小説になりました(汗)。 引き続き、オリキャラのベールが登場し、 公式では謎だったX3→ソルイレの展開を自分なりの解釈を織り交ぜて 書いていっています。 今はベール以外に、オペレータやハンターや敵キャラのオリキャラを考案中です。それでは。