『ビルの狭間で』(フォルテ&ゴスペル)  戦いに飢えて乾ききったオレの戦闘ボディ。 今日も”最強”の名を求めて夜の街をさまよう。  今はビルの狭間で待機中だ。 「オイル・・・飲むか?ゴスペル」 「ガルル〜!」 「フン、お前の場合はE缶よりW缶か。ほらよ」 「ガルル〜!」  俺は追われている。 今オレとゴスペルが口にしているオイル、E缶、W缶を街でパクってきたせいだ。 「そこまでよ!」  威勢のいい女性の警官がオレの目の前に現れた。そして警官がじりじりと近づく。 「おっと、それ以上近付いたら俺の左腕が火を噴くぜ」  逃げるも面倒になったオレは左腕をバスターに変え、警官に向けた。 「こ、こんな事してタダで済むと思ってるの?!ロボットが人間に銃を向ける なんて!」 「オレはどこぞの正義のロボットと違って甘くないからな。人間が相手だろうと 容赦はしないぜ。な、ゴスペル」  なッ、ゴスペルがいない!さっきまで横にいたはずが! 「がうぅぅ〜〜ん」  いつの間にかゴスペルが婦警側へ移動していた。しかもなついている! 「きゃ〜かわいい!飼い主の悪ガキロボと違ってこの犬はいい子ね。なでなで」  裏切ったな!!  ゴスペルは女の子に弱いのだ。相手は警官なのに。。 「がるぅ〜ん」  相変わらずゴスペルはオレの元へ戻ってくる気配がない。 「あんたの飼い犬の方がよくわかってるわよ!」  …今まで共に戦ってきた日々はなんだったのだよ我が犬よ。 「さあこっちに向けている銃を降ろしなさい! あんたみたいな暴走ロボットが最近頻繁に暴動を起こしているせいで ロボットの警備を強化しなきゃって話が出ているくらいよ。 未来ではそんな組織ができちゃってるかもね」 「あーったよ降ろしゃいいんだろ。降ろしゃ」  ゴスペルが警官についていってしまうならオレも警官に従うしかなかった。 「ちっ」  そして連行されたオレは後でじ−さんにもこっ酷く叱られたのだった。 --- 久々にフォルテとゴスペルを描きました。 相変わらず描くのがムズいキャラです(汗) 背景は夜にしてクールな感じを出しました。 フォルテはほとんど全身入れた事もあって小さく描くのに苦戦しますた(TwT)ノ